インビザライン→ワイヤーの症例
院長の下谷です。
今回もインビザラインで途中治療困難になり、ワイヤーにてリカバリーした患者様の報告になります。
こちらの患者様も叢生(歯並びのガタガタ)を主訴にインビザラインで治療開始しましたが、奥歯が噛まなくなり、また前歯の傾きも奥に倒れこんでしまったため、2020年7月以降ワイヤーにてリカバリー矯正を開始しました。
結果として3年以上の治療期間がかかってしまった点は申し訳なく思います。
今回の症例の個人的な反省点としては、下顎の抜歯を5番にしてしまったため、早期に下顎6番の近心傾斜を惹起してしまった点かと思います。
しかしながら一方で、左下に関しては4番の抜歯を選択したとしても、5番の捻転をインビザラインで解消することが難しくなるため、どちらにしてもインビザラインの適応症例とすること自体が難しかったのかもしれません。
このような反省を踏まえつつ日々精進したいと考えております。
もしご自身の医院にインビザラインを導入されたいとお考えのGPの先生で、この投稿をご覧になられている方が居ましたら、ワイヤー矯正が可能なスキルや医院体制を整えた上で開始することを強く推奨します。
ワイヤー矯正の導入に関しても、自院でも矯正治療のアドバイザーをしている歯科医師の松浦がオンラインを利用した症例相談などを取り入れつつ、OJTで各医院さんに矯正治療を落とし込めるメソッドを考案しています。
最初は難しく感じるかもしれませんが、必ずできるようになります。