唾液について
こんにちは。金沢25歯科・矯正歯科です。
みなさん、年齢を重ねるにつれて口の中が乾燥して唾液が少ないと感じるなど、唾液について考えたことはありませんか。
今日は唾液についてお話ししていきます。
唾液とは無色透明の粘性の液体で消化液です。また口の中の粘膜や歯を丈夫に保つために重要な働きがあります。唾液の分泌量には年齢差や個人差、季節変動がみられますがヒトの1日の平均は1〜1.5リットルで、PHは6.2〜7.6で中性に近い弱酸性となっています。唾液の90パーセント以上は大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)でつくられて管を通って口の中に分泌されます。
唾液に含まれる成分と働き
①唾液に含まれるムチンという成分により、粘膜を保護したり発音や咀嚼を助けたりする働きがあります。
②アミラーゼという成分により、デンプンを分解する消化作用があります。
③リゾチームなどの成分により、口腔内を細菌から守る働きがあります。
④糖タンパクにより、歯の周りにペリクルという薄い膜が作られ歯を保護する働きがあります。
⑤重炭酸イオンとリン酸イオンの成分により、口の中のPHを中性に保つ緩衝作用をもたらします。
⑥フッ素という成分により、歯質を強化する働きがあります。
唾液腺マッサージ
・耳下腺 下あごのえらが張ったところの後ろにあります。親指以外の4本の指を頬に当てて上の奥歯あたりを後ろから前の方向にゆっくり回します。
・顎下腺 下あごの側面の下のにあります。親指をあごの骨の内側の柔らかいところに当てて耳の下からあごの下を数か所押します。
・舌下腺 舌の側面の下にあります。両手の親指をそろえてあごの下から舌を押し上げるようにグーっと押します。
唾液分泌量が低下する全身疾患
シェーグレン症候群、放射線治療による障害、薬物による副作用、腫瘍や外傷による唾液腺と神経への障害、ストレスや加齢、重度の糖尿病
唾液の分泌量が低下すると乾燥して口の中の粘膜が傷つきやすくなり、粘膜が炎症を起こしたり口腔カンジダ症などになったりします。また、会話や食事、ものを飲み込む時に困難を感じるようになり生活の質(QOL)の低下にも繋がります。さらに、歯肉炎やむし歯にかかりやすくなります。
唾液には口の中の健康を維持する重要な働きがあるので、少しでも違和感などを感じたらお気軽に当院にお問い合わせください。
石川県金沢市増泉2-7-43
金沢25歯科・矯正歯科
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