ブラッシング法
こんにちは。金沢25歯科・矯正歯科です。
歯磨きは毎日丁寧に行っていますか?
歯の表面には、洗口ではとれない口腔内細菌とその産生物が付着、増殖したプラークがついています。
プラーク(歯垢)は,虫歯や歯周病などを引き起こす原因になります。また,誤嚥性肺炎,循環障害などの全身疾患の発生にも影響するといわれています。そのため、プラークコントロールを継続することはとても重要です。
プラークコントロールの目的は,プラークを付着させない環境を整えることと、付着したプラークを除去することです。プラークを除去するには、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使用する機械的プラークコントロールと、歯磨剤や洗口剤を用いて行う化学的プラークコントロールの2種類があります。
そのなかでも、みなさんが取り組みやすい歯ブラシでのプラーク除去について今回は詳しくお話していきます。
歯ブラシをすることで、プラークの除去だけではなく、歯肉のマッサージ、口腔粘膜の清掃、舌の清掃、口腔機能のリハビリテーションなどにも有効です。
歯ブラシを用いたブラッシングには、様々なブラッシング方法があります。
スクラッビング法
→毛先を歯面に直角に当て、同時に数ミリ程度歯肉にも軽く接触させて、小きざみに動かします。歯肉が健康な方や軽度の歯周炎がある方におすすめです。歯と歯肉の境目、歯間部、咬む面のプラーク除去効果が高いです。
水平法(横磨き法)
→ 前歯・咬む面は、毛先を歯面に直角にあて、水平方向に往復させます。幼児におすすめです。操作が簡単で,プラークの除去効果も高いです。歯間部の清掃効果は劣るので、フロスや歯間ブラシとの併用が必要です。強いブラッシング圧や硬い歯ブラシを使用すると知覚過敏を併発するので注意が必要です。
垂直法(縦磨き法)
→毛先を歯面に直角に当て、上下に動かしながら数歯ずつ磨きます。歯列不正の方や、歯間空隙が大きい方におすすめです。操作が簡単で歯間部の清掃も可能ですが、歯と歯肉の境目の清掃効果は劣ります。
バス法
→毛先は歯の根っこ方向に向け、歯の軸に対して45度の角度で歯肉に当てます。歯周ポケットに優しく挿入します。水平方向に圧迫振動を数秒間加えます。歯肉腫脹・出血や痛みがある方、深い歯周ポケットがある方におすすめです。歯と歯肉の境目や歯周ポケットのプラーク除去に効果があります。誤った操作は歯肉を傷つけてしまうので注意が必要です。歯肉マッサージの効果が大きいです。
このように色々なブラッシング方法があります。ご自身にあったブラッシング方法を行うことで、より良い口腔内環境をつくることができます。ぜひ皆さんも試してみてください。