フッ化物配合歯磨剤について

フッ化物配合歯磨剤について

 

こんにちは。

金沢市25歯科・矯正歯科です。

 

みなさんは普段フッ素(フッ化物)という言葉を耳にすることがあるかと思います。市販の歯磨剤のうち、約90%にフッ化物が配合されています。これを、フッ化物配合歯磨剤といいます。フッ化物配合歯磨剤は、幼児から高齢者まで、誰もが家庭や職場でセルフケアとして実施できるのでオススメです。

そこで今回はフッ化物配合歯磨剤について詳しくお話ししようと思います。

 

【特徴】

・日常の歯磨きに取りいれることで、簡単にむし歯の予防に応用できる

・誰でも簡単に入手できる

・歯磨剤として用いるため、全量を飲み込んでしまう危険は少ない

・他のフッ化物局所応用法と併用することができる

1日に数回使用することにより、初期脱灰歯面の再石灰化を促進させることができる

・むし歯の抑制率は30~40%程度である

 

【使用法】

フッ化物配合歯磨剤の効果を十分に発揮させるためには、適切な量と使用法が大切です。

①歯磨剤を歯ブラシにつける

②磨く前に歯磨剤を歯面全体に広げる

2~3分間、歯磨剤による泡立ちを保つような歯磨きをする

④歯磨剤を吐き出す

⑤水を口に含む

5秒間程度軽くうがいをする

⑦洗口は1回のみとする

⑧その後1~2時問程度は飲食をしないことが望ましい

 

【使用回数】

12,3回と頻度が高いことが理想です。使用回数が多いほど、口腔内のフッ化物イオン濃度を高く保つことができるので、むし歯の予防効果が高くなります。

 

【年齢別の使用量と濃度】

乳歯が生えてきたら、フッ化物配合歯磨剤の使用を開始します。この時期は寝かせ磨きで保護者が歯を磨くため、少量の使用で有効性を保てるフッ化物イオン濃度が500ppmのフッ化物配合歯磨剤、または1,000ppmの泡状フッ化物配合歯磨剤の使用が推奨されています。使用量は、子供の切った爪程度までの少量で、使用後は残余物を軽く拭き取るか、1回洗口させます。

3歳〜5歳の使用量は、歯ブラシ先端から5mm程度を目安に保護者が準備します。フッ化物イオン濃度は500ppmで、ペースト状フッ化物配合歯磨剤を使用できない場合は、ジェル状や泡状のものを継続使用してもかまいません。

6歳〜14歳は、自分で歯ブラシにフッ化物配合歯磨剤を付けて自分で磨いてもらいます。使用量は、歯ブラシ先端から1cm程度(約0.5g)が目安になります。フッ化物イオン濃度は1,000ppmに近いものを選択します。

大人も含めて15歳以上は、フッ化物イオン濃度1,000~1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤を2cm程度使用すると効果的です。

 

ぜひ皆さんも日々のブラッシングにフッ化物配合歯磨剤を取り入れてみてください。毎日のブラッシングがむし歯の1番の予防に繋がります。